2012epセルフライナー・曲と歌詞編

頂いたコメントのほかにも雑誌などにレビュー載せてもらってますが(くるり佐藤さんに七年ぶりに音源を聞いてもらったといういわゆる胸アツな展開も。雑誌MUSICA参照のこと)、セルフライナーも書いてみます。ちょっと久しぶりに真剣にキーボードに向かってます。インタビューではひとの質問に答える形だから、それはそれで面白いけどここではおもいきり自分語りします。



聞く前に読みたくないという人のために折り畳んでおきます。ネタバレもそんなにないけど。







1.tokyo2012
今年の春に血ヘドというよりは愚痴をたくさん吐きながら作った労作。曲先。よしむらひらくが四つ打ちギターポップに正面から衝突した歴史的瞬間の火花。スタッフ、メンバーが軒並み好感触を見せてくれるということがなかったらリードにはしなかっただろうけど、完成してみたらなかなかどうして、やればできるじゃんおれという感じ。
内容としては、これまでやってこなかった、話題を明確にしながら個人的結論は留保するというやり方で、それは難しかったんだけど、媒体系の方が軒並みその辺りに言及してくれるところを見るとやっぱりそういう歌詞ってのは今までシーンに多くはなかったのかも。でもおれら世代のうたうたいがメインストリームにもっと出てくれば増えるんじゃないか。ゆとり世代というか、生まれたときから既に世界のルールと理由が破綻してた世代というか。
本来は春は大好きな季節です。



2.真夏の嵐
今回収録の中でおれイチオシ曲。詞先。tokyo2012を上記の血ヘドや愚痴と共に吐き出して毒気が抜けた時期にするっとできた曲。アコギで作る曲を自分で気に入る傾向にあるのは、デモ作りに使うMTRエレキギター用のアンプシュミレーターの音がクソすぎるからという二択消去法的なもんだったと最近気付きました。
本来はもっと力の抜けたというか怠い曲になるはずだったんだけど、録音の段階で力が入った感がある。結果的に聞きやすくなった。
内容としては、至極おれらしいまっとうなラブソング。この歌詞大好き。最後に出てくる謎の横文字の由来が知りたければ、ミスタータンバリンマンをwikiってください。




3.決壊
おれのバラードオブ2012。詞先。今年3月のイベントで来場者特典として配った曲の新録。今回の収録曲発表までは仮タイトルとして”kekkai”とつけていたので、ヒョウリ(オワリカラ)は結界だと思ってたらしい。なるほどなー。確かに曲を聞いてもどっちの意味かは判別できないかもね。
実は去年の311以前からもう詞だけあって、曲がずっとつかなかったけど今年のはじめか去年の終わりぐらいにそれがようやくメロディーに乗ってできた曲。詞だけの時点でかなり気に入ってたし、このままノートに眠り続けていつか読み返したときにひとりで味わえればいいかと思ってた(そういう詞はかなりたくさんある)。
内容としては、おれにとっての春という季節のイメージソング。出会いと別れ、死ぬひと、生まれるもの、年を経ること。前に出てた“春”という曲がもっと若々しくて、つらい事も笑顔で!っていう感じのまさに過ぎ行く青春を歌ったものだとしたら、“決壊”はそれに対してもう少し穏やかに老成して次の世代やそのずっと後の世代のことまで思い浮かべているイメージ。
上記の通り詞は311以前にあったのだけど、去年作った「2011」というアルバムでこれでもかというくらい発災直後のことを歌にして、それを作り終えて心身ともにボロボロになったころにノートにこの詞を見つけて、不思議にすんなり、繋がってると感じたので曲をつけようと思ったんだった。




4.dancin'/autumun fair
サポートギター西田激推しの一曲。曲先。音源として西田押しでもあります(歌詞カードのクレジット参照)。シンガーソングライターというよりはバンドの適当なフロントマン的精神性なのか、ダンシンという曲のデモに、オータムフェアというタイトルをつけようと思ってた詞を半ば無理矢理くっつけてできた曲。きれいにハマってるでしょ。
内容としては、これは説明入れるの無粋、というタイプの曲だけど今回一番わかりづらい曲でもあると思うので恥を忍んで明かすと、思春期の暗い男の子がひとり思い詰めながら歩いている(歌唱部の前半)と、地域の秋祭りが終わって後片付けも済んだ神社の境内に出てイマジネーションがエレクト(歌唱部の後半)、そして少年のイマジネーションの中での土着の神様たちとの蜜月(ウフフ、アハハ)(曲後半のインスト部分)、というイメージ。




ほかのブログ記事と同じくなんか思いついたら補筆修正あるかも。
今回のepをシングルとしなかったのは、リード曲であるtokyo2012のB面と位置づけるにはほかの収録曲の我が強かった、という理由からです。曲数は4曲と少ないけど、ミニアルバムと言った方がしっくりくる内容になりました。ぜひともお手元に。