解説・井の頭EP(曲と歌詞編)


誰が読みたいんだと思ってたけど意外と好評だった前回2012EPのときの解説(気になる方はDiscographyからどうぞ)を読み返して解説記事への当時の自分の気合の入れようにおののきながら書き始めます。たぶんやってる内に自分で盛り上がってくるんだろこういうのは。
今日までにもらってる感想を聞くにつけやはり"井の頭”以外の曲の人気も高し。いろんなところでEPじゃなくシングルって書かれてるけどそのつもりは無いぜ。一曲足りないミニアルバム、くらいの気持ち。でも、この一曲、この先どんだけリリース重ねてもいやむしろ重ねるほどに“井の頭”という曲の存在感は大きくなっていくんじゃないか。先のことはわからんけど大事な曲だ。以下畳みます。




1.watarirouka
曲先。それなりに完成版に近いデモが、だいぶ前からあった曲。ライブでも、はじめなかおわりのツアーファイナルとかで一回だけやった気がする。
本音で女の子か、男でももっとさわやかな奴が歌った方がいいよこの曲。YUKIさん、カバーしてくださいませんか。CMとかもいけると思うんだけどどうか。いやいけるよこれ、今からでも化粧品か清涼飲料水のタイアップとってこい!学習塾もいいかも!>スタッフ
内容としては、というかほんとにイメージ一発の曲だからあんまり言うことない。いつも自分語りに聞こえる曲ばっかで意外にこういう曲少ないのなおれ。一回目も二回目もAメロの歌詞がお気に入り。
デモのファイル名がwatarirouka hashiritaiでしたね、そういえばね。花とゆめっていうタイトルにしたいって思ってた気もする。


2.ソングフォーミー
曲先。というより歌詞は独立別進行。タイトルは英語じゃなくカタカナ表記で。これもかなり前からあった曲のような気がする。歌詞が定まらなくて、一回仮ミックスまで終えてから書き換えたりもした。デモ段階ではスタッフに完全にスルーされてたけど一回ライブでやったら超いいねって言われて嬉し腹立ち半々だった。タカハシヒョウリがえらい気に入ってくれた曲でもあった。
レコーディングの終盤でやっと固まった詞の内容としては、エロとエゴ。男たちがちょっとくらいしおらしく内省的になってもそれはだいたい自分を非難してみることで呵責を軽くしてるだけにすぎないんですよ、女性のみなさん!気をつけて!


3.井の頭
曲と歌詞ほぼ同時進行。これも2011年に作った曲だから、このEPの曲ほとんど一昨年に原型作ったもんじゃん。“春”と同じ作り方をしたんだけど、それは、高校生の頃にやってたバンドを遊びで再結成してやるライブのために、その直前に新曲を作るといい曲になる、というジンクスがあって、それが本当その通り、不思議なもんで。
大サビは高校生のときに作った曲からメロディーも詞もそのまま持って来てくっつけた。歌詞くらいは書き換えようかとも思ったけど当時のおれに報いるつもりでそのまんま。
音楽と人誌上でも金光さんに少し吐かされてるけど、井の頭通りには昔から何かと因縁があって、その井の頭通り沿いの、吉祥寺駅からほど近いお気に入りのスポットで煙草吸ってたら空気と匂いと景色にぐっときて、家に帰ってひたすらそのイメージを反芻して作った曲。五月の雨上がりだった。
おせっかいが嫌でない人は改めてこの記事も参照のこと。


4.つきのうみ
曲先。これはレコーディングの少し前にできたほぼ歌詞も無い状態のぐちゃぐちゃのデモをスタッフみんなで聞いてなぜかするっと収録が決まったから(おれの気持ちとしては鍵盤山田にそのデモを褒められていたのが大きかった)、録りながら作っていった感すらある新しい曲。歌い出しの二行くらいの部分だけはもともと別の曲というか、ほとんどインストみたいな音源としてだいぶ前に作ってあったものをほぼそのまま。そう考えて歌詞を読むと夢見心地な部分と完全に醒めている説教臭い部分とが入り交じってるのがわかるかも。
自分では至極おれらしい曲だ、と思ってたんだけど身内に何人も「あたらしい感じ」と言ってくれる人がいて、そういうもんかね、と思いました。





最新作が最高傑作と言えてよかった。