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ときめきのメモリアル全曲解説という名の鈴木との思い出話

今回もさくっとやろうと思います。全曲解説といいつつ今回はほぼ昔のメンバー(主に鈴木)との思い出話。
超短期間で録音したからそういう粗い手触りも楽しんでもらえたら。
ときめきのメモリアルはライブ会場限定での販売です。



1.少女のブルース
2009年作。「ロマンチカ09」初回分のボーナストラックに収録。(「ロマンチカ09 ver.2.0」のオマケは“ジュテーム”)
当時バンド(よしむらひらくロマンチカ)で鍵盤弾いてくれてたオワリカラカメダがすごく気に入ってくれてた曲で、今となってはそういうのは、まあ、ね、と思いながらも今回参加してもらいました。そのテンションは共有できていたので程よい温度感になったのでは。うちに手ぶらで来てもらって録ったんだけどおれが持ってなかったからペダル無しでの演奏に。その辺はさすがの対応でした。
とにかく冗長で飛ばしたくなる曲を一曲めにしたい、という気持ちがあったのはたぶん、高校生の時にスーパーカーのスリーアウトチェンジをパソコンに取り込んだ時にラストの10分越えの曲がなぜか一曲めに登録されちゃって、それが正解の曲順と思いながらきいていて「なんだこのバンド?」と、受けた衝撃の思い出が影響している気がする。
ボーカルのリバーブもゼロで弱々しい感じに。今にも死にそう。
自分ではこの頃の歌詞が一番好きかもしれない。今は書こうにも書けない、不思議なことに。まあ、今の方がいいんだけど。




2.夜に間に合うか
2006年作。高校卒業する春休みに作った「そのいち」にドラムのない音源として収録。原型の1コーラス(歌詞そのまま)は1月のセンター試験(おれはもちろんそんなもの受けてない。大学には裏口で入った)の前日に10分くらいで作った。その名の通りその日の晩までにどうしても曲を作りたくて、そこにはもう勢いと思い込み(ときめき)しかなかった気がする。
ライブでは1〜2年に一回くらいのペースでやってたけど、実に7年半経ての音源化。
この曲に関しては録音の全行程を通して岸田さんのドラムを聞いてもらうことだけを考えてた。
ピアノは当時(20歳くらいの頃)のメンバーが弾いてたのを今回山田が忠実に再現。
おれが入れた音としてはもう、ド頭のジャラーンがすべて。そこに今回のアルバムの意味があると言っても過言ではない。このジャラーンはライブでは当時メンバーだった鈴木大輔a.k.a.JKND/DJ SUZUKIの担当だった。その再現。鈴木が使ってたセミアコがライブ中どうしてもハウっちゃう(ハウリング。フィードバックしちゃう。バンプオブチキン天体観測とかくるりサンデーモーニングとかの冒頭みたいな感じを想像してもらえれば。あれが意図してないのに勝手に起こっちゃうってこと。かなり困る)ってのがあって、だったらもうハウらせようぜって言ってやり始めたアレンジだった。




3.雨の国
2007年作。鈴木大輔a.k.a.JKND/DJ SUZUKIとふたりでユニットとして活動してた時期に作ったアルバム「夜になりたい」にリード曲的立ち位置で収録。今回はその後にスタジオローサコンピレーションに入れるために若干手を加えたバージョンと、さらにその後曾禰セットという編成でアレンジしたバージョンとのいいとこ取りという感じ。エレキギターは鈴木が弾いてたのをできるだけそのまま再現したのでギターアレンジドバイ鈴木とクレジット入れてもよかったかなといま思った。
これも歌詞好きだなー。




4.ジュテーム
これも2007年作。ひとりで作ってた'07年demo三部作の最後の一枚が初出、その後たぶんおれの曲の中で一番多く繰り返し音源にした曲なんじゃないか。流通盤にこそ入ってないものの。今回は鈴木とふたりでやってたバージョンと岸田さんとふたりでやってたバージョンのミックスという感じ。そんなんばっかだな。
「おれは鈴木だ」と思いながらギター弾くといいテイクが録れるというのを発見した。ほんとに偉大な存在だった、鈴木。鈴木は最初サッカーやってて、高校生のときにギター始めて最初のライブでSGD(スーパーギタリスト大輔)と名付けられいじられ、のちにほんとに天才なんじゃないかと方々で言われつつもスケーターになったりゴルファーになったりして今は小学校の先生になろうとしてるらしいです。




5.untouchable
2010年作。「setagaya wandering education」と、その直前に少しだけ作った「untouchable E.P.」に収録。作ったときとにかくまともな精神状態ではなくて、たかだか三年前だけど遥か遠く昔のように思える。そういえばいっこ上のジュテームの時なんかも割とやばかった。そういう時期のことを徹底的に美化しつつ残せるというのは表現者の特権であり、また苦悩の原因にもなっているのじゃないか。
録音、スゲー苦労した。というよりちょっともうつらかった。




6.サチの夢
2007年作。前述のデモ三部作の一枚目に初出。そのあと何度かいろんな音源に収録。19歳か。曲を作るペースが一番早かった時期でもあるけど、初めて想像や空想から出発した歌詞作をしたのがこれじゃないかと思う。というかそれ以降もほぼフィクション詞作をしなくなったのでおれにとって結構珍しい曲なのかも。曲自体かなり気に入ってて最近でも弾き語りではたまにやってたので、なんだこの突然ロマンちっくな曲はと思っていた人もいたかもしれない。
これもギターは鈴木のアレンジを参考にしてます。もう今回のアルバムは鈴木盤だな。鈴木のメモリアルだ。




7.bonus track
2005年作。この曲聞いて驚いた方も多いんじゃないかと思います。高三の夏休みに作った音源をそのまま。今回もピースミュージック中村さんにマスタリングをお願いしてるのだけど、中村さんと言えばほんとにいろんな仕事を、有名なのはゆら帝やオーガな、してきたというそんな方におれが高校生の時に録った音源そのままmp3で持っていってマスタリングお願いしますなんて、サイコーにテンション上がる経験でした。
この音源には入ってないけど(まだ知り合ってない)のちに鈴木の16小節一分超のギターソロが入れられることになります。当時のドラム高橋豚汁がどんどん後ろに引っ張ってテンポ落としてくもんだからこの曲全体では7分半とかになってた。あの頃はもう勢いと陶酔(ときめき)しかなかったな。まじで。





ほんとにまだまだ古い曲で聞いてほしいのがたくさんあるので、いずれ続編を作るかもしれない。これがたくさん売れたら確実にやります。
今回お寄せ頂いたコメントはこちらから





おまけ



おれ22歳の春。この奥の方でギター弾いてるのが鈴木。鍵盤がカメダ。リズム隊ふたりは今も参加してくれてるが、この日のふたりの演奏はほんとに神憑ってる




おれ22歳の夏。上のと同じメンバー。これ聞いてもらえるとわかるけどこの頃から“春”のアレンジは完成してた。