読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「67年のラブソング」全曲解説(前編)

今回も頑張ります。いつもこれ書く前に前作までのぶんをちらっと読み返すんですが、一年以上前の自分の文章を読むのは苦痛でしかなかったです。
全曲解説には歌詞カードのクレジットミスを補完するという目的もあるんですが、今回はなんとuntitled(sayonara)のおれの名前がよしむひらくになってた、という一カ所しか今のところ報告されてません。もちろんおれは完成品見てても気付きませんでした。
内容編と録音編にわけてたのをいっしょくたにしてみます。そんかし前後編で。ではいきます。以下畳みます。




1.67年のラブソング

2012年作。核時代という私歴があるそうで、言葉の意味はともかく各々調べてもらうとして、作った当初は核時代のラブソングというタイトルをつけてました。でも1987年うまれの戦争を知らない子供のなかの戦争を知らない子供が戦後という時間の捉え方を意識しようとしたところでその精度にはかなり早い段階に限界あるなと思い、であれば67年経った今、67年前まで戦争やってた今という時代、という見方ならまだおれにも許されるんじゃないかと。ただこのタイトルに込めた意味は、67年しか経ってないけど、または67年経ってるけど、いずれにせよ関係なくおれに歌えるのはラブソングだけであって、それ以外のことはよくわからない、ということ。

微妙に詞先のほぼ同時進行。曲はリズムから。むちゃくちゃいいだろ、この曲。イントロからラストまで全部気に入ってる。歌詞も最高傑作だとおれは思う。唯一の欠点はちょっと長過ぎるか。今回、全曲長過ぎる。

演奏はドラム岸田佳也、パーカス金川卓矢、ほかおれ。タンバリンはおれの振ったのも録ってて、結局どっちのを使ったのか忘れた。おれのを使ったような気がするけど、だとするとクレジットミスだけどまあどうでもいい。
バッキングとラストのソロはストラト、中間のソロはたしかテレキャス。ベースはピック。




2.再会

2013年作。仮タイトルkibou。ヘビーリスナーにはこういう曲たいがい評判悪いし、平等に見てラジオフレンドリーといえるとこまでは行ってない。だったらなぜこれがリード曲なのかと言われそうだけど、それはこれが一番長く残る曲だと思ったから。なに言ってんだと思った人も、春がくれば納得いくと思う。歌の中では秋って言ってるけど。
この曲について語りたいことは死ぬほどあって、でも歌詞読み返してたらまあいいか、となった。スーパーの屋上に出る階段、てのをずっと歌詞に登場させたかったので、念願かなって嬉しい。

曲先。歌詞ははじめ悩んだけど、はまり出したら後半はするっと出た気がする。おれのここ数年の思い切りの悪さにまつわる悩み方をそのまま魚拓したような内容。歌うのがむつかしかった。長いし。

演奏はドラム岸田さん、パーカス金川、ベース熊谷東吾、ピアノ山田悠、コーラスいしばしさちこ、あとおれ。ベースを熊谷が弾いてる二曲は他の曲に比べるとやっぱりかなり足下が確かな感じがする。
ギターはテレキャスで、もしかしたら少しバッキングにリヴィエラも使ったかもしれない。デモ段階で弾いてあったオルガンをマスタリング前日にそのままポンと貼った。



3.perfect day(for L.)

2013年作。仮タイトルyou knou。真昼の散歩中に曲がほぼ完成形で浮かんで、家に帰ってそのまま録った。貴重な、降りてきた系の作曲。そういうの抜きにしてもすごく気に入ってる。minamitetsuでやろうと思ってた曲で、ふにゃふにゃ歌ってるデモを投げて一日で宮原が詞を返してくれた。よしむらひらくのCDに自分で歌詞を書かなかった曲が入るのは初めて。
映画オタクの宮さんがモチーフにしたであろうローマの休日ティファニーで朝食をの間違いだったようですお詫びします)はおれは見たことがないけど、むかし好きだった女の子の家に行ったらオードリーヘプバーンのポスターが貼ってあったのを覚えてる。彼女にとって憧れの女性像だったそうだけど、一ミリも似てなかった。

演奏は、打ち込みドラムに合わせてひとりで完成させた後に、金川が別曲のパーカス録りのためにうちに来たので、Lで鳴ってるシェイカーを振ってもらった。Rでなってるタンバリンはおれで、ふたりで同時に録った。英語の歌い回しがよくわからなかったのでガイドに入れてもらった宮さんの声を、最後にそのまま被せた。のでけっきょく音としてもminamitetsu全員参加。
ボーカル録るときにアコギも一緒に弾いて一本のマイクで録ってみたからボーカルのレベル稼げなかったけど、雰囲気はよく出たのじゃないか。



4.魔法をかけてくれ

たぶん2012年作。タイトルは初めから固まってた。リード曲候補。ひたすら明るい歌にしたかったけど、なぜかおれがやると明るくなりきらない。そこはもう嘘がつけないってことを前向きに捉えるしかない。今回自分で選曲してるから全部そうだけど、たいへんお気に入りの一曲。ミックスはそこまでうまくいかなかったのでこれからバンドでいい感じにしていきたい。“夏はゆく”とかの後継って感じ。

詞先。1コーラス分のデモが完成してからずっと放置してて、その時点でものすごい気に入ってただけにあとから歌詞に続きをつけんのが大変だった。歌詞の全体は録音直前に完成。

演奏はドラムとパーカス金川、あとおれ。BPM設定が甘かった感あるが、金川のファインプレーっぷり。成長したなあと思った。金川との付き合いはもうすぐ三年だけどもっとずっと前から知ってるような感じがする。
ギターはテレキャスストラト半々くらいか。ラストのソロはストラトで弾いた気がするけどいま音聞くとテレキャスっぽい。どうだったかな…



5.hanano

2011年作?仮タイトルそのままのパターン。今回いちばん古い曲だと思う。いちばん最初のデモはもしかしたら2010年かも。歌詞もほぼその頃から完成してた。ライブでも弾き語りで1、2回やったことあった。

詞先か曲先かももう覚えてないけど、この感じはたぶん詞曲同時。女々しいな。女言葉だからとかじゃなく。

演奏はドラム岸田さん、ピアノヨシオカリツコ、ギター西田修大、あとおれ、アコギと、エレキも一本弾いてる。
この曲だけ妙に録り音がよかった。この雰囲気は岸田さんのおはこだというのもあると思うけど、やっぱり単純に小さい音の方がよく録れる。ミックスもこの曲が一番さくっと終わった。




6.トーチソング

2013年作。仮タイトルtorchsong。これも貴重な降りてきた系の作曲で、その中でも今までで一番印象的な仕方だった、昔からの友達のブログを遡って読んでたときに、あまりの懐かしさにエモくなってきて、気付くとBGMみたくして、この曲のサビのメロディと歌詞をくちずさんでた。やっぱブログはいい。みんなもっとブログ書け、と思う。

サビ以外は曲先。はじめ2Aの歌詞を「お金のことは大丈夫だよと ほんとのことは言えなかったな」にしてた。本気で落ち込むわ、いい歌詞だけど、と思って変えた。

演奏はドラム金川、ピアノリツコさん、あとおれ。エレキはもちろんセミアコ、リヴィエラ。このギターの音は最高に気に入ってる。





(後編は
「67年のラブソング」全曲解説(後編) - よしむらひらくwebsite
)