thanks giving tour記⑪金沢10/17

ついに金沢である。

わりかし入りが早めだったので早めに出る。かがやきに乗って一瞬で金沢駅。正午くらいに着。金沢駅はおれが住んでた頃からすると大きく改装されていると思う(あやふや)んだけど、新幹線の乗り場から出る、改札口に降りる階段は記憶通りで、なにやらえらく感動していた。もっと言えば新幹線が止まってホームに降りるあたりで割とやばい気分になっていた。半年前に来た時が何年かぶりだったのに今回の方が感動した。よくわからない。

メロメロポッチのある近江町市場までは歩けるようだったので(小学生の頃は駅の方に来ることはあっても親の車移動で、じぶんちの周り以外の土地勘は皆無)そのまままっすぐ歩いた。15分くらいか。駅に「金沢に来るなら春か夏か秋か冬がいいと思います」というコピーの垂れ幕が下がっていて、うまいなとかいやらしいとか思う前に強くうなづきたくなる、おれはたぶん寄り付かない間もずっと金沢に焦がれていたのだな。ともかく、秋の金沢である。できるだけ鼻から深く呼吸しながら歩いた。

メロメロポッチは小学校のころ、おれが初めて人からギターを教わった場所で(本番のMCでそれを言ったら全体ざわついたけれど中でもまなっちゃんが一番でかいリアクションを取っていた)、といってもここ何年か知り合いが金沢にいったらみんなここでライブをしているのは知っていたので、やっと自分にも順番まわってきたかーというほうの感慨。17〜8年ぶりに足を踏み入れる。



着いたらちょうどゆーきゃんがサウンドチェックしていた。ゲンキくんとは先日ゆーきゃんの東京ライブで顔合せ済み。なつなさんともいろんなところで会ってるし、よっ、て感じ。

自分のチェックを終えて、チャペックにはどうしても行きたかったのでバスかタクシーか、と思っていたけど結局西都まで歩いた。45分くらい。汗だくになった。


食べかけ失礼。小学生の頃はまだ近江町の方にあったチャペックで、親父とふたりで行ってお腹が減ったおれに食えるものはトーストだけだった、初めてバターだけのトースト食べてめちゃくちゃおいしいと思ったときなんか大人びた気持ちになったよね。

繁盛していてあんまりゆっくり話もできなかったけどマスター(おれが持っているアコギは二本とも元々マスターの持ち物)と奥さんとぽちぽち話し、また歩いてメロメロポッチへ。

チャペック近くのでかい電気屋へ携帯の充電ケーブルを買いに。エスカレータを逆向きにゆっくり歩く遊びをする子供を見て、東京では子供がこれができないからダメだ、と意味不明な田舎愛にかられる。まさに子供の頃おれにとってエスカレータはこの遊びをするためのものだった(近所にはエスカレータのある建物がなかった)。今でもときどきやりたい衝動を感じ取ることがある。



景色に浮かれて写真を撮っていたら道を大きく間違えていて、結局小一時間くらい歩いて戻る。



開場。小学校卒業以来に会う友達が来てくれていて、おれら(互いの家は歩いて2分)の街の名前のついたお酒を差し入れてもらう。顔が変わり過ぎていて長谷川と名乗られてもわからなかったくらい。唐突で、おれがどこの言葉でしゃべっていたのかよくわからない。方言にも子供言葉、大人言葉、じいちゃんばあちゃんの言葉がそれぞれ違って、おれの知っているのは金沢の子供言葉、いま会うこっちの友達が使うのは金沢の大人言葉、テレビとかで無理矢理使われているのはだいたいがじいちゃんばあちゃんのきついなまり。


みんな素晴らしかったけど特にやまものライブがよかった。打ち上げで話したけど割と大編成でマンドリンが主旋をとるインストという発想自体がおれにはなかった。しかも日本語歌ものっぽいメロディーで、超いい塩梅だった。



写真はまなっちゃんが撮ってくれた。長丁場だったしおれのライブの頃には場が疲れきっていたけど、それがよく作用して稀にみるいい空気、最高の気分でやれた。なつなさんとも初めて一緒にやった。



演奏中どんな絵を描いていたのかは見られなかったけど、これはもらった。




なかうちでお魚が供された。空き時間にその辺で寿司を食おうか迷いまくっていたけどやめといてよかった!お魚、とにかくお魚である。


長谷川と一緒にきていた、おれが金沢でそのまま中学校に上がっていたら同級生になっていたはずのショムラが泊めてくれることになったので、会ったのは二度目のしょむ宅に行く。音楽の話などして、遅めに寝る。
しょむはこの田舎ではなかなか仲間ができにくいであろう音楽好きで、地元のやまもや、ゆーきゃんのこともよく知っていた。おれのライブにもいつだかの京都に見に来てくれていた。


翌日は小学校の頃の友達何人か声かけて飯でも、ということになっていた。旧友とはひとりも会わずにライブやって帰ることになるだろうと思っていた行程が長谷川としょむのおかげでえらいエモいことになるのだった。

つづく。