⑬2011(2011)

名前の通り2011年作。2011年と言えばデビュー盤「はじめなかおわり」と先行シングル「春」を出した年ですが、そのタイミングでそれまでの自主盤の販売を一斉にストップさせていたにも関わらず、レーベルに無理を言ってCDRで急いで出したのがこのミニアルバムでした。
個人的怨恨で音楽をやっている、と当時インタビューでもよく話していたような記憶があるけど、これは全曲が東北の地震の発生からそのあとの流れの中で生まれたもので、個人的な感情であることに変わりはなくとも、対象が別の個人ではないという意味ではそれまでとは全く違う作詞をしたものが多いです。
はじめなかおわりの発売延期とそのための措置としてのシングル春の急遽の発売、それでも地震から2〜3ヶ月の時期にデビュー盤のプロモーションをしなければいけなかったというのはメンタルに相当きていたけれども、今から考えれば、動かなければいけないという状況があのとき無かったらあとあともっとひどいことになっていたかもしれない。

ともあれはじめなかおわりのタームが終わってすぐこの2011を作っているのは、避難生活をしている方が多く(福島では今年までに震災関連死者数が直接死者数を超えている、ということが余りに多くのことを物語る)、当時まだ表現をやること自体への迷いが大きすぎて、その迷いを打破するには、迷いそのものを表現して作品をひとつ発表すること以外に無い、という、取りようによっては前向きな理由からだったのじゃないかと今では思います。こんなに簡単にまとめてしまうと当時のおれは絶対怒るけど。その心情を想像すべく、久しぶりにこの音源をおれ自身じっくり聞いてみようと思います。

演奏はドラムが全て岸田佳也、“海の見える街”のピアノとコーラスにアラカキヒロコ、他全部おれです。ドラムレコーディングはスタジオインパクト(当時)の杉山オサム先生にお願いしました。
minamitetsuをやっていた頃ということもあると思うけど、エレキギターは多分全部ストラトをマーシャル。特にgirl in the wildsはよしむらひらくとしてのこれまでの音源全部振り返ってもここまで弾き倒してるものはないんじゃないか。それこそminamitetsu的。


studiorotha.bandcamp.com