あなたの選ぶよしむらひらくの一曲(九週目)

[10 years anniv.]あなたの選ぶよしむらひらくの一曲(九週目)


みなさまから頂いた選曲&コメントを掲載させていただきます。
本当にありがとうございます!


公開日 お名前(敬称略)
1/29 金子"42"司(loft)
1/30 キヌガサチカラ(my letter)
1/31 小川惠代(渋谷La.mama 元スタッフ)
2/1 成川勇也(象の小規模なラジオ)
2/12 大森元気(花と路地 / ex.残像カフェ)
2/12 小森清貴(壊れかけのテープレコーダーズ)
2/15 ヨコタマサル(喫茶ワンデルング/CINRA)






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ひらくと会って間もない頃、数ある楽曲ストックの中から聞いた「夕闇」は強烈だった。声も歌詞もメロディも、切ないけどエモーショナル。
歌詞のワンセンテンスがどれも、素晴らしく感情移入してしまいます。
本チャンは2011年2月の録音。寒かったな。


by 金子"42"司(loft)

選曲:夕闇(はじめなかおわり)






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彼に出会った時期は忘れちゃったけど、場所は覚えている。二条nanoだ。
その時の彼は靴紐を結ばないコンバースにボロいジーンズって感じで、そう考えたら今でもあんま変わってへんなと思う。

よしむらひらくは若くて羨ましいと思う。見た目ではなく感覚が。
見えている世界がすべて輝いているわけではないやろうけど、彼の見る世界の一部はいつも輝いているような気がしている。
歌を聞くとそんな気がする。僕は。

若さとは、無駄な時間を食いつぶすことだと思っている。
この曲の、おやすみを言ったあと本当は1人散歩に出た、という歌詞が好きだ。

また10年後もそんな感じでゆるやかに歳を重ねているのかなあと思います。
それを望んでいます。


by キヌガサチカラ(my letter)

選曲:夜風に吹かれて(はじめなかおわり)







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よしむらひらくさんとは、ライブハウスのスタッフとして出会い、関わらせていただいてきたのですが、
私の場合、「ひらくさんをどういう企画に誘いたい」「どんなお客さんにひらくさんの音楽を聴いてほしい」と、考えるところまでは仕事としても、
「それは何故か」→「私がひらくさんの音楽を好きだから」という点が、とてもプライベート的で、
その為に企画をビジネスライクに考える事も難しいんだろうけど、
その「好き」な気持ちを、ひらくさんが理解してくれていて、今回もこう言ったお話を自分に与えてくれたのだと思うと、とても恥ずかしいけれど、嬉しい気持ちでおります。
(完全にファンである。)


さて、そんな私が一曲選ばせていただくという事で。
まず選ぶ前に、よしむらひらくさんの曲の魅力について私が感じることは、
曲の中に、季節とその風と空気と、自分と相手がいて、
情景を描いていくんだけど、その描き方がひらくさんはとても独特で、細やかで、繊細で、情緒的で。

よしむらひらくの曲はどれもジャンル分け出来ないけど、その世界観に引き込まれていく共通した魅力というのは、そういう事なのかなと思います。


と、言いながら、、
今回私は曲の内容というよりも、曲の表現方法のひとつであるミュージックビデオを観て、一曲を選ばせていただきました。(笑)

『tokyo2012』
歌詞の最初にも"道玄坂"とあり、MVにも色んな道玄坂の風景(自販機の有る風景)が映されています。
地方ではご存知無い方も多いと思いますが、道玄坂というのは東京渋谷の繁華街にある坂です。

この坂が何だ、って、また至極個人的な話ですが、
私がひらくさんに出会うきっかけとなったライブハウスが道玄坂にあるのです。
MVではそのライブハウスのすぐ近くの場所が何箇所か出てくるのですが、ライブハウス自体にはかすりもしないという。(笑)
ですが、ひらくさんとの出会いに感謝を込めて、
少しひねくれてますが、この一曲を選ばせていただきます。


大変長くなってしまいましたが、最後に、
よしむらひらくさんの音楽が、これからも多くの人へ届きますように。


by 小川惠代(渋谷La.mama 元スタッフ)

選曲:tokyo2012(2012EP)






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活動10周年おめでとうございます。

音源を聴いたりライブを観たりはしていたのですが、自分の生活の中によしむらひらくの歌が深く入り込んできたのはここ3年くらいのことで、そのきっかけは友人の作ってくれたプレイリストでした。そのリストはベスト盤的なものとも違って、春夏秋冬の季節を感じる曲が順番に並んでいるというもの。

この歌は今の自分の気持ちを形にしてくれている!というような経験は誰にでもあると思うのですが、よしむらひらくの歌はそれともまた違った、自分の記憶の奥底にある感傷を呼び起こすもので、その情景喚起の力というか、風景だったり様々なものと結びついての破壊力に気づかせてくれたのが前述のリストなのでした。そこからは自分が移動中に聴く音楽は専らよしむらひらくになり、春の陽光を浴びながら聴く「緩やかな奇跡」や、夏の後ろ姿を眺めながら秋の夕暮れに聴く「甘い生活」など、この企画で選ぼうか迷うような大切な曲も増えていきました。それぞれの曲について語り出すとセンチメンタルが過ぎてしまうので割愛しますのが、今回1曲に選んだ「prayer」の“寂しくて仕方がない どこに帰ればいい”という部分はメロディと相まって、夜道で口ずさみたい、否、叫びたい度第一位なので選びました。他に言葉として好きな歌詞はたくさんありますが、あまりにてらいの無いこんなフレーズ、この歌声とメロディでなければ成立しないのでは。きっと今日の帰り道も聴きながら、その寂寥に向かって意識をダイブさせるかの如く夜の国道を歩くと思います。

祈りのような呪いのようなよしむらひらくの歌たちとの付き合いはこの先も長くなりそうなので、また10回季節が巡った時にも言葉を寄せさせてください。


by 成川勇也(象の小規模なラジオ)

選曲:prayer(2011※廃盤)








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ひらく君と最初に会ったのはいつだったろうか。
「高校時代によく聴いてました」ひらく君はことあるごとに残像カフェの話題を出してくれて、周りの人に紹介してくれたりしていた。風貌や雰囲気のせいか(笑)彼とは2〜3個くらいしか変わらない錯覚に陥るのだが、そうだよな、一回りくらい違うのか? ジェネレーションギャップに軽い目眩を覚えつつも、そうやって何度もイベントに呼んでくれて、若い世代に紹介してくれたのは本当に刺激的だし、ありがたいなあといつも思っている。

彼の長い文章が好きだ。ブログにせよ歌詞の書き方にせよ、本当にいろんなことを考えてるんだなぁと尊敬する。「君が好きだ」とか「原発反対」とか言うのはとても簡単だし歌にするのは誰だって出来るけれど、そういう薄っぺらな感じじゃなくて、先の先まで、裏の奥まで思考が進んでいて、けれど切り口は鮮やかで、シニカルで、ロマンチックでもある、そんな彼の文章や歌詞は自分には真似が出来なくて、大好きなのだ。


地震があった。

あのときに、歌を書く人のほとんどが、歌の意味だとかチカラだとかについて考えた。

生きるか死ぬか、
生活物資があるかないか、
こんなときに歌がなんの役に立つのか。

歌ってもいいのか。

みんなが悩んだ。
歌うのをやめた人、価値観が変わった人。

僕はといえば、
歌ってはいたけれど、全部が無力に思えて、
歌いたい歌がなくなってしまった。
新しく書こうとしたけれども、
つまらないものしか書けなかったし
そのうちに諦めてしまって
人の歌ばかり歌っていた。

よしむらひらくの「海の見える街」を聴いたのは
それからかなり後だった。
あの渦中にあって、
こんな歌を書いたんだなぁ、
すげーなぁ、って思った。

ラブソング、ではないのかも知れないけれど、
時事ネタをそのまま歌にするような
安易さはいっさいなくて
リアルだけれども
エゲツない書き方ではなくて
何故だろう、ロマンチックに思えた。
もちろん、悲しい。
あ、だからこそ悲しいのか。

一度ステージでカバーさせてもらった。
けど彼のようにはいかないんだなあ。
いつだったかバンドセットのライブを終えて
最高で、あまりにも最高だったので、
アンコールで現れた彼にビールを差し入れてしまった。
彼は酒が飲めない。忘れていた。
そんな彼がぐいっと飲んで
1人エレキギターで歌った「海の見える街」は
忘れることが出来ないくらい印象的だった。
その場の空気が一瞬で変わってしまった。
途中でギターを歪ませて
カオスになったところなどは、狂気を見た。
突き刺さった。


ひらく君がいつか言ってくれて
約束したことがある。
年に3回はタイバンしましょう。
僕は最近あまりライブをしなくなってしまったけれど
また一緒にやりたいなと思っている。
しょっちゅう思っている。

人のライブも昔ほど観る機会がなくなってしまったのだが、
よしむらひらくの動向はいつも気になる。

今どんなことを考えているのか。
今どんな歌を書いているのか。

鳴らされる音を
紡がれる言葉を
いつでも楽しみにしています。
10周年おめでとう。
君が走っているうちは
僕も止まれない。
これからも刺激をもらい続けます。


by 大森元気(花と路地 / ex.残像カフェ)

選曲:海の見える街(2011※廃盤)









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7年前位にひらく君にはじめて会った時は、いやな奴かと思ってました。態度がでかかったからです。でも、はじめて対バンした時「壊れかけ、結構よかったすよ~」と言ってくれたので、結構いい奴かもとも思った記憶があります。今思い返せば音楽活動のキャリアは年下だけど彼のが長いわけだったし、偉そうなのは己の楽曲への自信の現れで事実そのクオリティーの曲を二十歳そこそこにして書いてたわけだから、態度が多少でかくても当たり前だと、今になると頷けます。

それから結構幾度となくひらく君とは対バンしました。彼の自主企画の甘党祭にも何度か出演させて頂きました。毎回毎回オファーの時に「小森さん、俺次回の企画で音楽やめます」っ言うから「そうか」と深刻になり出ざるを得ないのですが、全く以てすべて嘘で(笑)。やめるやめる詐欺、ってやつですね。ひらく君みたいな音楽以外何も出来なそうな男が、そう簡単にやめられるはずがないのてす。実際もうやめてやる!って思っていたとしても、曲が、メロディーが、勝手に浮かんできちゃうような、そういう人種なんだろうから。その才能を、もっと尊重しなさいよ(笑)。

まあ、でも現に彼の楽曲やライヴってのは、なんというか常に終局感というか、これで終わり、みたいな凄みと深みがあるのは事実で、

いつだったかな、大分前のワンマンだったかな、で、本気で涙がボロボロ止まらなくなり、床に膝ま付いたことがあります。

僕は人より多分誰よりも音楽好きで常に音楽聴いてるけど、あそこまで自らが崩れ落ちそうになる程に深い感動を覚えることって、何年に一度とかくらいしか、ないよ。

なんだろね、若くしてのあのブルース感は。きっと何度も何度も崩れ落ちそうになりながら、ボロボロになりながら、己自身と闘いながら、音楽と向き合ってるんだろうね。

それが痛い程、伝わるよ。逆に、最終的にそういう痛みのない音楽は、自分にとってはどうでもよいものなのかもしれない。だって本当にひとりぼっちで崩れ落ちそうな時の最後の友達であって欲しいのが、音楽だもん、自分にとっては、ね。

ひらく君よ、今年は久々対バンしようぜ。僕も君も、まあ懲りずにやめないでしょう、音楽をね(笑)。


by 小森清貴(壊れかけのテープレコーダーズ)

選曲:うごく こころ(ときめきのメモリアル2など)
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あれは、いつのことだったか。もしかしたら、僕の勝手な断片的イメージの繋ぎ合わせかもしれないが、2007~2008年ごろの冬の下北沢。地下にあるライブハウスで僕らは、太い柱の両サイドに寄っ掛かりながら、並んでライブを観ていた。ひらくくん21歳、僕は26歳。トリは確か、ふくろうずだった。

僕らは、どちらからともなく話し始めた。音楽のこと、歌うこと、シーンのこと、互いのいま、将来のこと……言葉が後から後から溢れて、途切れることはなかった。途中、誰かが会話に加わっては、笑いながら、あるいは怪訝な顔をして、去っていった。それでもとにかく僕らは、フロアから人がいなくなったことに気づかないほど夢中で、話し続けた。

僕は盲目さゆえの万能感に浸っていた。酒もしこたま飲んでいた。彼は常に真摯で、時おりは黙って考え込んだりもしながら、どんな呼びかけにも自分の言葉で応えてくれた(あとで知ったが彼は下戸で一滴も飲んでなどいなかった)。最高の夜だった。

だが、どんな夜だってあける。つい先ほどまでは確かに手の中にあった、何か大きなことを成し遂げられそうな感触も、地下室を一歩出ればとたんに陽の光に溶かされてしまう。まさにすべてが白日の下に(あれほどの絶望をいまだに僕は知らない)。僕らはロクに挨拶も交わさぬまま、別れた。

この曲のラストのオルガンを聴くと、そんな忘れていた記憶の断片が、ありありと蘇ってくる。この歌の繰り返されるフレーズが、寒々しい朝に駅のホームに立つ自分を思い出させる。
ひょっとして彼は、僕らが考えることをやめてしまったことを、ずっと考え続けてくれているのではないか。そんな謂れのない考えに思い及ぶ。

憂鬱な朝をどうにか振り切ろうとしているときも、恋人とうまくいかないときも、何か大きな仕事を成し遂げたときも、友人たちとのくだらない時間も。彼はたったひとりで、あの下北沢の夜を続けてくれている。朝が来ても話を続けていたかった、そんな想いを引き継いで。

知らない奴の妄想に付き合ってる暇はない? そりゃそうだ。だけども、これはたぶん君にとってのパラレルワールド。僕や、僕のように自分を押し殺しながら、ひたすら自分らしくあることを諦め切れない人間にとっての話だ。それに僕らは、よしむらひらくを知ってしまった。彼の音楽に触れる度、思い知らされる。あの真摯な瞳を、まっすぐすぎる歌を、感じていた季節を。だから、嘘はつけないんだよ。君にとってもあの夜は、そして必ず朝日を浴びる絶望は、まだ終わっていないのだ。

〆切をかなりぶっちぎったあげく、書きたいことは40%くらいしか言葉にならなかった。まぁでもこんなもん、かもな。ごめんね、ひらくくん。

10周年、おめでとうございます。
これからも、君とずっと話を続けていきたい。
そして今度は、君の話をたくさん聞きたい。


by ヨコタマサル(喫茶ワンデルング/CINRA)

選曲:春(春/はじめなかおわり)









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公開日 お名前(敬称略)
12/1 chori
12/2 かみぬまゆうたろう
12/3 ニシハラシュンペイ(ヤーチャイカ)
12/4 佐々木健太郎(Analogfish)
12/5 Nozomi Nobody
12/6 神田リョウ
12/7 吉田ヨウヘイ(吉田ヨウヘイgroup)



公開日 お名前(敬称略)
12/8 土龍(nano/ボロフェスタ)
12/9 井戸健人(スーパーノア/イツキライカ/サルバ通り)
12/10 カワムラユウスケ(フレンチソニックス)
12/12 永原真夏
12/12 ナカムラ ヨシヒサ(sleepers,アンテナ)
12/13 斎藤駿介(kokyu etc.)
12/14 カシマエスヒロ(bossston cruizing mania/秋葉原CLUB GOODMAN etc.)



公開日 お名前(敬称略)
12/15 わたなべなおき(とんねるほり~ず)
12/16 赤倉滋(LOOLOWNINGEN&THE FAR EAST IDIOTS)
12/17 レガシー・イノだい (金色 / Bell East / メリモ)
12/20 中島孝(ex Nakakoh)
12/20 リッキー(bulbs of passion)
12/20 大森なつ実(新宿MotionPA)
12/21 吉田健児



公開日 お名前(敬称略)
12/22 ヨシオカリツコ(「ricca」)
12/23 岸田佳也
12/24 金川卓矢
12/25 高橋豚汁(吉田ヨウヘイgroup)
12/26 カメダタク(オワリカラ)
12/27 畠山健嗣(H mountains)
12/28 謎本トミコ(絶景)



公開日 お名前(敬称略)
12/29 Ryo Hamamoto
12/30 金光裕史(音楽と人)
12/31 ゆーきゃん
1/2 おしこまん
1/2 KENTARO!!
1/3 やなはる
1/4 アダチヨウスケ(スロウパレード/花と路地)



公開日 お名前(敬称略)
1/5 なかがわりさ(ザ・なつやすみバンド)
1/6 アラカキヒロコ
1/7 花房真也 (SUSAVI)
1/8 スズキヨウスケ(しんきろうのまち/東京パピーズ)
1/9 早瀬雅之(新宿Motion/ex.うみのて)
1/10 nojico
1/11 natunatuna



公開日 お名前(敬称略)
1/12 西田修大(吉田ヨウヘイgroup)
1/13 藤本真平
1/14 渡邉和義(torque)
1/15 鈴木大輔(元よしむらバンド)
1/16 辻奈穂子(万万商店)
1/17 あねこけ(ex:H mountains etc.)
1/18 棚澤功知




随時更新 リスナーのみなさまより




公開日 お名前(敬称略)
1/29 金子"42"司(loft)
1/30 キヌガサチカラ(my letter)
1/31 小川惠代(渋谷La.mama 元スタッフ)
2/1 成川勇也(象の小規模なラジオ)
2/12 大森元気(花と路地 / ex.残像カフェ)
2/12 小森清貴(壊れかけのテープレコーダーズ)
2/13 ヨコタマサル(喫茶ワンデルング/CINRA)