今後のわたくし①

9/22ワンマンのフォトギャラリー公開、SHOPでの喜多村みかさんの写真集取り扱い、スタートしました。

見返していて、実にいい日だったと噛み締めています。
今年の後半たまたま、文章や画像を画面で見るのと紙に印刷して見るのとでは大きな違いがある、ということについて考えさせられるようなできごとが続いたんですが、そのなかの一番決定的な驚きが、A4版にプリントしてもらったこの日の写真を喜多村さんから渡されたときのことでした。このタンブラーももちろん見てもらいたいんですが、是非印刷されたものを手にとってみてほしいです。普段PCや携帯の画面でしか写真や絵は見ないという人ほど驚かれると思います。iPhoneの画面が綺麗になればなるほど、残念ながら印刷されたものとの差は開いていくんだなと感じました。
https://celebrationspecial.tumblr.com/
CELEBRATION release tour final photo by Mika Kitamura



この日のワンマンの写真を撮ってくれた喜多村みかさんは、67年のラブソング〜CELEBRATION関連の写真周りの撮影を全てしてくれた人でもあるのですが、おれは喜多村さんに対して、これまで出会ったどんなミュージシャンに対してよりも、表現をする姿勢について強くシンパシーと尊敬を持っているかもしれません。
喜多村さんの写真集二作品をスタジオローサショップで取り扱いさせてもらう光栄にあずかりました。スタジオローサショップとしては初めての、よしむらひらく作品以外の取り扱いになります。おれなりに頑張ってコメントも書いてるので、商品ページを是非見てみてください。
同じ日の写真から、上のタンブラーページとは違うセレクトで作ったフォトブックもあります。こちらもとても良い出来。
https://studiorotha.thebase.in/
STUDIO ROTHA SHOP

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ライブの写真を紙にして販売する、ということはこれまで考えたこともなかったんですが、ライブの後日喜多村さんが写真のデータを送ってくれたときのメールに、-画面で見るだけだともったいないようなものもあるので何枚かプリントして渡すね、と書き添えてくれた言葉にハッとして、これまでおれは写真というものを味わいきっていなかったのじゃないか、と大きな反省の予感を抱きました。それは実際にあとで渡されたA4版の写真を手に取った時に確信に変わったわけですが、一般的に写真というものに対して、というだけでなく、自分のやってきた音楽についても新しい角度から光を当ててもらった、という感動がその時ありました。
ライブの会場にいる、おれ以外の人には歌っているおれが見えている -視力のない人を例外として話してしまうことをお許しください- ことを考えると、もしかするとこれはおれだけが知らなかったことなのかもしれないけれど、よしむらひらくの音楽にはよしむらひらくの姿が含まれていたのだということを、強い実感として受け取りました。
ひとりで音楽を作っているとつい近視眼的に音のことだけを考えてしまう、それが間違いであるというわけではないとしても、そのサイズ感をライブの場にも持ち込んでしまいがちなおれの視野狭窄をパカンと叩き割られたような、嬉しい経験でした。

せっかくようやく解放されたかに見えた活動経費の計算がまた必要になってくる新たなマーチャンの製作、しかも物販として会場で売る機会はもはやないことがわかっているものを作るのは、正直に言ってまあまあ、勇気のいることでした(実際の作業というべき部分はほぼすべて喜多村さんが引き受けてくださいましたが)。
最後のバンドワンマンの記念品という位置付けにはおさまらない、よしむらひらくとしての現状最後の作品と言えるものを、喜多村さんとの共作で届けられる、そんなふうに考えて写真を販売することにしました。

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喜多村さんの写真集をSHOPに置かせてもらうということは実は、以前から暖めていたスタジオローサとしての今後の動き方、在り方の提示の一手めとしても、とても大きな意味を持つことだと思っています。
スタジオローサはレーベルやレコーディングを含めた音楽せい作、あとはおれと高橋恭平の活動情報をまとめる場所としての役割を主に担ってきましたが、まだまだ他にもやりたいことがあります。今は、たくさんあるアイデアを一つずつ形にしていこうとしているところ。
そのうちのひとつが、ウェブショップによしむらひらく関連商品以外も置かせてもらうようにしていくということだったのですが、その最初の作品を誰のどんなものにするかはずっと慎重に考えていました。おれに合ったやり方、おれが誠意を持ってそのひとつひとつと向き合いながら取り扱うことができるやり方があるとすれば、それはどんな道筋だろうか、と考えたときに、そのはじめの作品として、喜多村さんの作品ならこれ以上はない、と思いラブコールをしました。おれの不躾なお願いに快く応えてくれた喜多村さんには頭が上がりません。

おれのやりたいことの全てを詰め込み、なおかつおれのものではない、スタジオローサは理想の形を目指してやっていきます。スタジオローサってのはつまり何なの?と訊かれて、一言じゃ説明しづれえんだよな、とこれからも困り続けていきたいと思ってます。

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ツイッターに貼っつけた短い文章では、よしむらひらくとしての活動を休むことについてはまたきちんと書きますと言ってたんですが、書くことで何が変わるわけでもない、でもおれに果たすべき責任があるとすればそのうちのひとつに休止についてきちんと言葉にして説明するということはあるよな、ムムム、しかしどうやったってややこしくなってしまう文章を、書いては消し書いては消ししています。
これまでやってきたことを止めるにあたっての説明は必要だろうと思う、でもそれよりこれから進んでいく先の方を見ながらする話のほうを先にしたいという気持ちを認めてもらえれば幸いです。