2月

2/1
よしむらバンドライブ。金川、熊谷、カメダ、ふくい、シカタとの6人編成。頭痛がひどい。それもめったにないけど喉と鼻以外の体調不良はほぼ演奏に影響しない。サービス精神には影響出るかも。

変則的な編成での心配な部分はみんな、特にカメダがきちっとフォローしてくれた。むしろ住み分けのはっきりしたちょうどいい編成かもしれない。エレキギター1人足しておれがアコギ、くらいがベストバランスかもしれない。どこかのタイミングで編成は固定したいという気持ちはあるっちゃある。

終演後、主催のボールプール、出演のユメリアソラそれぞれのボーカル2人に真剣に絡まれて日付が変わるまで話し込む。頭痛薬の影響もありつつ、年下のバンドマンから見たよしむらひらく像を久し振りに投影照射されて、フワフワした気持ちでたくさん話をした。
ひとかどの音楽家になるために生活をそこへ注ぎ、本当に色んなことがある。やってこうな、後輩たち



2/4
Rotha and Rapa「Sketches for river」リリース。
まだの方はこちらから。プロフィールや作品概要もここにあります。
https://linkco.re/U5mARzdT
しっかり聴いても、ながら聴きでもどちらでも楽しめるはず。いろんな聴き方ができる。
おれの担当は3曲作って歌と演奏、全体のディレクション、ミックスとマスタリング。3曲はよしむらひらくの新曲とも言えるし、R'nRでないとできなかったとも言える。どれも相当気に入ってます。
ふくいさんは12曲作って14曲演奏。どれも好きだけど「雲と流れる夕闇」「透明な果て」がおれの推し。「花のように 風のように」もふくいさんのあんまりやらない感じがして良い。

R'nRはもともとお仕事の制作を2人で受けていきたくて組んだデュオ。どんどこやっていきたい。自発リリースをまた次作るなら今回とはだいぶ違うやり方になると思う。そう話してる。



2/8
Rotha and Rapaで象の小規模なラジオ収録。
象ラジ初登場のふくいかな子の音楽遍歴の話、おれの近況の話。象ラジの人たちはバンドマンよりバンドマンぽいところがあるな、と思う。時々すごく会いたくなる友人たち。



2/20
よしむらバンドライブ。岸田、熊谷、畠山、リツコとの5人編成。ずいぶん昔から知り合いの先輩たちと、古巣である下北沢440で、12〜8年前に作った古い曲ばかりを演奏。

10年前、下北沢の近くに住んで440にもしょっちゅう遊びに行っていた。はっきり思い出せることは減ってきているけれど、440のステージからの眺めは笑えるくらいに強烈に懐かしい気分だった。嬉しかったな。



2/26
この冬初の体調不良に攻め立てられ夜中まで寝てから起き出して、前日に全ディスコグラフィーが配信解禁になっていたaikoの懐かしいアルバムを聴く。
やけにすっきりした気分になる、このところ詰まりを起こしていた自分の脳味噌のある部分の栓がスポンと抜けたような感じ。
おれはミュージシャンであり新しい音楽を作っていくのが仕事であると同時に、そことは少しずれた文脈でライフワークとしてよしむらひらくをやってきたし、それを続ける責任のようなものがあるな、自分に対して、というようなことを考える。おれがよしむらひらくをやる、というのは当然完全に素のままというわけではないし、かといって嘘という方がより遠い。心の底から役に入り込んで演技をしている、という感じがあたると思う。それも相当長い期間、1日の中でも休みなく、という状態で続けてきたので、演じている役が自分自身にも強く影響をして、区別がつかないほどになっている、というような。
先日の象ラジでも話に出た、個人的怨恨で音楽を聴く、という気分にも繋がってくる気がする。



・・・・・



去年後半からの製作期間中ずっと、支えにしつつ、呪いにもなってしまっていたように思う文章を引用。

僕はギー兄さんを誘って、ウィスキーと水の盆ともども書斎に移った。話を聞くうち自分としての不満足の理由が、深い根本にあるとわかった小説の草稿を焼くために。暖炉の煙突への蓋を押し上げ、草稿の幾枚かをまずもみくちゃにして火をつけると、ギー兄さんは太い腕でそれをさえぎろうとした。
─きみも酔っぱらっているわけだから、燃してしまうとしても明日にしないかね?
─いや、焼いた方がいいとよくわかったから、と僕は燃えあがった小さな炎を囲うように原稿の束を並べながら答えた。これまで作家として暮してきて、そこでかちとった生活の知恵のひとつにね、失敗している草稿をとっておくと、次の仕事に生かしたいという心が働いて、いつまでも自由になれないということがあるよ。もう幾度も、ここで焼いてきたんだ……
─いったん書いたものを焼き棄てて、後悔する、ということはないものかね?
─ギー兄さんの批評は核心を射たからね。
─きみは自分に対して根拠のない負い目を感じていて…… いま必要以上に、自分の批評を納得した身ぶりをしているのじゃないか?
僕は黙って、原稿の束が一枚ずつ炎の力でメクられながら燃えて行く様子を眺めていた。屋敷の囲炉裏で、若いギー兄さんと僕とはたびたびそのようにして燃える火を眺めていたことがあった……

R'nRのアルバムと同時進行していたあと2つの大物制作の終わりがやっと見えてきた。来月か、再来月には色々とお知らせできることを祈ってます(祈)