「Archives 1」を全曲解説しながらいじり倒す

一曲ずつザーッと振り返ろうと思います。エクスキューズが必要な作品だと思うので。


書いてるうちにほとんど悪口言ってるだけなのに気付いたけど、自分の高校時代を振り返って褒め続けられる奴なんていないしょ。むしろ何周も回って逆に優しい目線で見られるところも多々ある。正直に言って勉強になる部分もあった。
悪く言ったりいじったりすることと感動できるかできないか?はまた別の話。

あと結構いろいろ覚えてることには自分で驚いた。

聞きながらどうぞ。
https://linkco.re/qeUG8d89




1.七夕祭り
高2の終わりか3年にくらいに作ったような気がする。当時関わってたソニーSDの社内プレゼン用にちゃんと録ってもらったバージョンもあった(部外秘)。Cメロ部分はその担当の人に言われて追加で作った。その人のことは好きだったけど曲の中身に口を出されてムッとなってたと思う。フジファブリックの桜の季節のCメロのアレンジを真似しようとしてたと思う。
このバージョンはなんか、おれにしては丁寧で好感が持てる。思い切りもいいし。


2.ルネサンス
当時軽音の部内に数少なかったオリジナルバンドで先輩と一緒にやろうとして、結局先輩が引退してからやってたから、作ったのは高2か?初めてギターリフから曲を作ったぐらいの。ACIDMANを意識してた記憶がある。
歌詞はなぜか青臭さが他の曲よりさらに強い。速めの曲に言葉を乗せるやり方がよく掴めてなかったんだと思う。この課題は20代の曲にも残ってるものがある気がする。


3.impulse
明らかに高校終盤の感じ。Archives 1の前半部分は受験前、年明けから春休みの間に集中して録音をした「高校宅録生活総まとめ そのいち」というCD-Rからのものなんだけど、たぶんこの曲はそのときの音源が初出というか、録りながら作った。
ドラム含めてサンプラーでほとんど作ってる(他の曲のドラムは大体MTRに付いてたリズムマシン)。オーディオリーフマイスペース?にこの曲をのっけてたのを聴いてくれた畠山健嗣がすごい褒めてくれて、その後同じ大学になったこともあり急激に仲良くなった。デュオで未だにたまにこの曲やってる。
高校時代の畠山健嗣は「西東京far franceあり」と騒がれていたバンドのブレインだった。その後何年かちょっと注目されてたので知ってる人は知ってる。


4.甘い歌
自分としては「はい出た〜」といじりたくなってしまう、やけに耳元で歌う(マインドが)感じのパターン。今の自分にはっきりと繋がる要素でもあると自覚される分、余計に。
レスポールMTR付属のファズで弾いてるギターソロも、クリーンで弦二本をハンマリングプリングとカッティングが粘っこいフレーズも、色んな意味で心に迫るものがある。
客観的に聴いて、こいつあんまり優しくないんだろうな、でも自分では優しいと思ってんだろうな、と感じる。
「そういえば世界は二人で動かした」ってまんま10年後にセカイ系と揶揄されることになる世界観をぶっ込んでくる。ちょっと早すぎた。
曲はたぶん高3。


5.恋をしよう
高3の夏に作ったと思う。デモを聞いた高橋きょん(隣のクラス。体育は一緒だった)がハイハット四分のほうがグルグルした感じが出るよ、言ってたけど無視した。くるりのスーパースターという曲をそっくりそのままやってみようと作った記憶が割とはっきりある。
コード進行と、ファズのギターを曲全体に被せ続けるような感じはちょっと好き。でもギターソロでのカッティングは意味がちょっとわからない。


6.秋風
高2?前述のソニーSDの担当の人に「秋風を超える曲を」ってずっと言われ続けた。文化祭か体育祭の前後の全体練習みたいなのをやってる時に一人で誰もいない昇降口でこの曲のデモを聴いておれは天才だって思ってた、景色がはっきり思い出せる。
このバージョン以前にも間奏がピアノソロのやつとか、色々あった気がする。探せばどこかにありそう。
その後の弾き語りライブでもよくやってたけど、カポ付けてたのにバレーコードばっかりでアコギが結構辛かったのを今思い出した。ボイシングに特別こだわりがあったのかなんなのか、マジでかわいい思い出だ。アコギでB♭が出てくるキー設定なんて今は絶対避ける。それもどうかと思うが


7.唐草模様
高3。前述のバンド(soft touch。略称ソフト)でやるために作った。何をイメージしてたのかイマイチ思い出せない、参考にしてた曲がなんかありそうだけど。当時は気に入ってたけど今聞いてそんなにおもしろいと思う方の曲ではない。歌い方が、もう少しやりようあっただろと思う。
この音源の終わりの謎の空白がめっちゃ怖い。今回聞き返してて、なんで????って思った。


8.春になる
インスト。あれ?ちょっといいなと思った。くるりのジョゼ虎のサントラを真似たかったってのを覚えてる。
小学生の時に買ってもらったか、親父が若い頃に弾いてたクラシックギターを弾いてる。ハーモニカは吹けなくてもなんか入れとくといい感じになるし、という甘えが見えるけど、まあギリ許せる。10代だし。


9.市松模様
たぶん高3。前の曲に続き雰囲気ハーモニカ。1サビのアクセントでピッチちゃんと当たってないところで爆笑しちゃう。あと後半のスライドギターがとにかくうざい。
甘い歌と同じでマインドが耳元パターン。歌詞なのかな。歌い方と。
改めてリリースしてるわけだから当たり前だけど、好きな人はいるのかもしれないしそう言われたらとても嬉しいというのは前提として、おれは好きじゃない。


10.夜に間に合うか
高3。(おれは受けなかった)センター試験の前日に作った。未だにバンドのライブでやってる曲。二番から入ってくるディレイのギターを西田に拾わせてるの、冷静に考えたらめちゃくちゃ笑える。
西田修大さんがww
高校生の作った繰り返しのフレーズをww
って。
岸田さんに再び命を与えられた曲だし、結構みんなから愛されてて嬉しい。おれ自身もトータルでかなり好きなほうの曲。驚くべきことに、今でもこの歌詞を気持ちよく歌える。


11.夜
高2。くるり佐藤さんがやってたノイズマッカットニーウェブ連載の第一回で紹介してもらった曲(バージョンは違う)。笑えるから逆に一生自慢していきたい。
大元はベースから始まる曲だったんだよな。soft touch a.k.a.ソフトの前に、高1からやってたコピーバンドで無理矢理やろうとして、当時のメンバーは今思えばかわいそうだったな。楽器始めたばっかりなのにアレンジのしっかりしてない曲をやらされるって。当時は楽しんでくれてたんだろうか。おれは楽しかった。
このバージョンは適当な雰囲気ピアノに被さってくるファズと、全部盛りって感じ。
当時はベースはピックで録ってる方が多かったのかな。指で弾くほうがメインになったのはArchives 2(2007〜2008)の時期からだと思う。もちろん聞けたもんじゃないけど今より迷いがない分、リズムとしては気持ち良い面もある。


12.バラード
たぶん高3。最後に入ってくる、部屋の窓からとった環境音はなんか良い(当時住んでた部屋を思い出すからか)。クラムボンのidをイメージしてたっぽいな。
Archives 2の時期に一緒にやってた(はじめなかおわりのギターも)鈴木大輔が気に入ってくれてた曲。
今おれこのテンポの曲でこんな思い切りよくアコギストロークできない。


13.君の街
高3。受験勉強してた友達に無理矢理イヤホン付けさせて新曲だ!っつって聞かせた記憶がある。本物のアレだった、あのころのおれは。そういえばそいつは第一志望に落ちた。おれのせいだったかもしれない。
骨を活かして大幅にリメイクすれば今でもやれる曲かも。コードとメロディーの絡みが結構良い部分がある。


14.旅支度
今回の収録曲はこの曲以降、高校を卒業して半年後くらいに完成させた音源「高校宅録生活総まとめ そのに」から。
このトラックは当時一ヶ月間くらい持ち歩いて回してたカセットのレコーダー(突っ込みどころがありすぎる)でとった音を重ねてある。「そのに」のイントロダクショントラック。


15.キャラバン
高校卒業をテーマに書いた曲だったと思う。おもしろいからもう一回言うけど、高校卒業をテーマに書いた曲だったと思う。歌詞には夜の砂漠の景色を書こうとしてて、これはなんか元ネタがあったのか?夢とかかな?覚えてない。でもちょっと好き。
Cメロのゴスペルコーラス、録ってるときのおれの嬉しさが伝わってくるようで微笑んでしまう。
この年の秋から翌2007年の5月までやってたバンド「チャレンジアンドカバー」での定番曲。バンドでは死ぬほど後ろノリで、というかBPMが低くてひどいときは7.5分とかあった。


16.ペンライト
高3かな?または高2かも?impulseと同じくサンプラーで作ってる。
明確になんかのバンドのあの曲を真似しよう、というのをやらなくなり始めた(変な日本語)頃かも。サビのドラムのフレーズはたぶん完全にメレンゲの曲をイメージしてるけど。じゃあ違うじゃん。
メロディーはまあまあ良いと思う。ただ、歌詞とタイトルのモチーフが全然ハマってない。ペンライト、、?って、、?この辺は音楽じゃなく国語の問題。現代文の偏差値70以上あったはずなんだが。


17.ラブソング
高3になったばっかの5月。はっきり覚えてる。soft touch a.k.a.ソフトで国立リバプールでライブをやる一週間前とかに作ってスタジオに持っていった。(ちなみに「春」も初演はこのパターン、2009年3月のよしむらワンマンに余興的に出たソフトでやった)
2,3年前(現在から見て)にブログ上でやった「あなたの選ぶよしむらひらく の一曲」企画(読んでない人は是非)でなんか上位に食い込んだ曲。10代の頃からの友達にとってはずっと印象深く残ってた曲がこれ、って感じなのかもしれない。


18.春一番
これはなんか、すごく「そのいち」に入ってそうな感じ。作ったのは高3だと思う。
当時めちゃくちゃ気に入ってた記憶がある。ちなみに聞けばわかるし他の曲もだけど、この頃はアコギが全部ライン。今は絶対(ライブですら)やらない。マイクで録る。


19.海まで
たぶん「そのいち」を録ってたときには1コーラス分しかなくて(今回カットしたけど「そのいち」にこの曲のデモをコンポで流して環境音として拾ってるトラックがある)、歌詞をそのあとに作ってるのかな。だから厳密には高校時代の曲じゃないな。大目に見て欲しい。
結構良い曲だと思うけど、演奏ができてないし歌えてなくてちょっともったいないかも。
2Aでビートが強くなってくる感じ、残像カフェのとある曲を真似ようとしてた。同じく残像好きだった高橋きょんとその話をしたのを覚えてる。
前述のチャレンジアンドカバーでもやった曲。


20.七夕のうた
高3。耳元マインドで三声、ハンマリングプリングのアピールがエグいアコギ、完全によくない帯域を拾っちゃってるスライド(MTRだからこれでも自動で潰されてるはず)、小さい頃もらったやけに音のいいキーホルダーのベル、長すぎるブレイクに入ってくる氷水のグラス、全部盛りのなかの全部盛り。
コード進行は工夫しようという心意気が読み取れる。


21.夢
高3。とにかく無闇に長い。この曲を作ろうと思った日の景色は覚えてるな。あっつい夏でした。
けんじデュオ初期の定番曲。2Aのコードをおれが絶対間違える、でおなじみだったけど、一回おれが奇跡的に間違えなかったのにその日に限ってけんじが間違えたことがあった。


22.なつむし
たぶんこれもズルしてて、高校卒業した後に作ったんじゃないかな?
今回の収録を最後まで迷った、ストレートに嫌いな曲。でもこういう曲こそ資料として価値がある、と踏みとどまりました。
ここを直せばまあ聴けるかな、というポイントもない。1から10までダメ。


23.迷子にひぐらし
高1。現存する最古のよしむらひらくのオリジナル曲かも。
コード進行とメロウで熱めなメロディはたぶんイエモン好きが表れてる。歌唱も本来はこういうのが一番得意なんだよな。今はもうどうかわからんけど。
このバージョンのギターソロは地味によしむらひらくキャリア全体を見渡しても最高難易度に近い。いやそうでもないか。今ならあっさり弾けるか。こういうのやんないだけで。
15歳の少年が絶望とか思い出とか涙とか、そういう言葉を使うのは、客観的に見て最高にグッとくる。その歌詞ではなく、その男の子にグッとくる。でも自分だからな〜〜


24.流れ星
高2。冬に悪性ではない腫瘍を取る手術をして(今でも首にうっすら手術痕がある)、全身麻酔だったから呼吸のために挿管したのが喉を傷つけたらしく、二ヶ月間くらいまともに声出なくなったんよね。そのときにこの曲を作って、全然歌えなくて、一生もう歌はやれないかもしれない、ってほんとに泣いた記憶がある。部屋の床に座り込んで。そのときの怨念がこの曲を8:30という拷問のような長さにさせたんだと思う。不幸の再生産はよくない。辛い思いをしたら人にはその分優しくするべきだ。8:30はマジでない


25.星空模様
これももしかしたら高校卒業してから完成させた曲かも?この音源作ってるときに歌詞を書いてた記憶がある。兄貴に「今15曲入りのアルバムのレコーディングをしてるんだけど、あと一曲歌詞が終わんないんだよね〜」ってドヤった記憶がある(兄貴とはこの翌年「お前別に歌上手くねえじゃん」発言で殴り合いの喧嘩をした)。
チャレンジアンドカバーでもやったなこの曲。そっちのバージョンはすごい気に入ってた気がするけど、そういえばどこにあるかもうわかんないな。ハードディスクにも残ってないかも。


26.ソルフェージュ
これはストレートに卒業っぽい歌。ラストのシンガロングの録音のために部屋に10何人か友達呼んで、親がすごい迷惑した。
高橋きょんのカウントから打ち込みのドラムイン、て最高におもしろくて好き。なかなか思いつくことじゃない。


27.呼び声
この曲だけ、「そのいち」「そのに」のどちらにも収録されてない音源。なんかのオマケとかで出したことあったのかな?覚えてない。
曲自体を作ったのは多分3年生のとき。2年かも。